テレワークがかなり浸透してきたようで、当院に来院される半分以上の方はテレワークをされています

テレワークになったら通勤の往復もないし、多少カラダは楽になるものと思っていたら、意外にも首や背中は以前よりも辛く感じられている方が多いです

そして職場と自宅での椅子や机の違いが、けっこう辛いと言われる方がほとんどです

また、自宅空間での仕事になんとも言えない疲労感があるとお聞きすることもあります

【 テレワークでギックリ腰に 】

数日前、ギックリ腰で来院された方がいました

テレワークで首と腰が辛くなってきたなぁと感じ始めてから数日後、突然腰に電気が走ったような感覚が起き、それと同時に膝から力が抜けてカクッとなったということでした

■首・肩・背中に普段よりも強いコリを感じる
■数日後、腰に電気が走るような感覚が起きてギックリ腰

そして

●歩けるけど腰を真っすぐにできない(後ろに反らせない)
●トイレ、ベッド上での寝返りにひと苦労
●用心してるのに突然腰に電気が走ったような感覚

自覚症状には個人差があるので、ひどくなりそうな予感などなく『いきな
りギックリ腰になりました』という方もおられますが、これまでに当院にギックリ腰で来院された方には、このようなパターンでギックリ腰に至る方が比較的多いです

【 施術のポイント 】

ギックリ腰の方は立つときや歩いてるとき、腰を真っすぐ伸ばせない方がほとんどです

こちらの方もそうでした

今回の施術のポイントは「歩くときに背筋を真っすぐに戻す」でした

【 施術でおこなったこと 】

慢性腰痛もそうなんですが、ギックリ腰の場合は特に首・背中の関節・筋肉が固くなっていることがほとんどです

辛い腰をかばった動きの蓄積が、このような状態をつくりだします

これらの状況をふまえ施術でおこなったことは以下のとおりです

(鍼による施術)

■首・肩・背中・腰・お尻・脚
※鍼を打った状態で背骨や股関節を私が動かします

なお『鍼がコワい』という方も当然いらっしゃいます
その場合は整体による施術で行っています

(整体による施術)

■首・肩甲骨・背中・腰・骨盤などの関節を調整
※特に「カラダを後ろに反らす動き」が固くなってます

■歩行訓練
※どの程度修正されているか確認し、その状況によって再び鍼・整体を行います

【 施術が終わって 】

1回目の施術終了直後の状態としては、だいぶ背筋を伸ばして歩けるようになりました

まだ残っている自覚症状は次の二つでした

●ベッド上での寝返りの際、まだ腰が痛い
●まだ完全に背筋を伸ばすことはできない

日常生活を普通に送るためには、あと数回の施術を要する状態といえます

【 ‘’痛み‘’はカラダからの注意信号 】

大人になれば、多少の肩コリ・腰痛を感じる方は多いと思います

そして肩コリ・腰痛を何年も感じながらもケアを怠っていると、ギックリ腰や寝違えなどの症状に進展してしまいます

●久しぶりに激しい運動をした
●子どもを抱っこした
●重たいものを持ち上げようとした
●急に後ろを振り向いた

これらの動作の後にギックリ腰や寝違えが起きたとしても、その原因はこれらの動作ではなく長年にわたる良くない生活習慣の蓄積なんです

だから普段からのカラダのケアが大事なのです

テレワーク期間中は、朝昼夕のいずれかの時間帯に一回20分程度の散歩などを行いましょう

筋肉・関節を動かし汗をかき代謝を促進させ、生活習慣を良い方向に変えていくことで不調を感じることは減っていきます

仕事や私生活を全力かつ楽しむためにも、普段からのカラダのケアに努めましょう

優和治療院 院長 鈴木良幸